ダイハツはこれまで軽コンパクトSUVという市場にビーゴを導入し、生産販売を続けてきましたが、2016年3月にそれを中止。
以降、ビーゴの後継車種の誕生が待たれるところとなっていましたが、ビーゴの後継車種となる、DN TRECを2017年10月25日~東京モータショーで発表することが予測されます。
この情報に基づき、ビーゴの後継車種「DN TREC」がどのようなクルマになるのか?
を検証してゆきたいと思います。
目次
そもそもビーゴとはどんなクルマだったのか?
ビーゴは所謂軽ではなく、1500クラスのパワートレインが搭載されたコンパクトSUVとして開発され2006年から10年間に渡り、製造、販売されていたクルマです。
オフロードにも十分に対応できるスペックの本格コンパクトSUVだったわけですが、フォルムの大人しさや品の良さから、オフロード仕様のコンパクトSUVというよりも、「今、流行のクロスオーバーコンパクトSUVの草分け的存在」だったと言えます…。
これまで一部改良やマイナーチェンジを重ね、ブランドの存続を図ってきましたが、2016年3月の製造販売中止依頼、ここですべてを捨て再生を図るべく登場することになったのが、DN TRECなのです。
新型ビーゴとして期待されるDN TRECの予想スペックとは?
全長:3,980mm
全幅:1,695mm
全高:1,600mm
1.2L 直4 DOHC(8NR-FTS)
最高出力:85kW(116PS)/5200-5600rpm
最大トルク:185Nm(18.9kgm)/1500-4000rpm
JC08モード燃費:16km/L
更にハイブリッド車登場の噂も・・・。
搭載が噂されるハイブリッドパワートレインは?
まだ確定ではないようですが、パワートレインは2TYPE用意されるもようです。
既に、親会社であるトヨタのヤリスに搭載されている、3NR-FE直列4気筒1.2Lをハイブリッド化、もしくは1.5直DOHCをハイブリッド化する予定であり、これもライナップに加わることが予測されています。果たして、どの程度の燃費効率が改善されるのか?注目です。
1.5L 直4 DOHC+モーター
最高出力:74ps/4,800rpm
最大トルク:11.3kgm/4,400rpm
モーター最大出力:61ps
JC08モード燃費:30km/L
仮に1.5Lハイブリッドが導入されば、燃費効率は2倍…。
ハイブリッドへの人気、需要が高まることが予測できます。
精悍な野性味あふれるエクステリアとは対照的インテリア
エクステリアは、中途半端なSUVからの脱皮を図り、本格派のコンパクトオフロードSUVを彷彿させる精悍で野性味あふれるフォルムであるにも関わらず、インテリアはかなり質感の高い、高機能なデザインへの進化しているもよう。
特にインパネ周りはタッチ操作で機能させる仕様への変化も予想されるのですが…。
そうなると、なんとなくアンバランス…。
とある自動車評論家の方の声からすると、「ショーカー的な要素が散見される。」という手厳しい評価も…。
DN TRECK開発に見たダイハツへの期待
前回、タントのモデルチェンジの際に、軽コンパクトワゴンの分野において、プットフォームの改善等で、「e:S(イース)テクノロジー」による燃費効率の改善にダイハツが取り組んでいることを紹介しましたが…。
DN TRECKの開発で、ハイブリッドエンジンの搭載にチャレンジすることを、他のラインナップでも踏襲して欲しいというのが、筆者の期待です。
ハイブリッド、EV、PHVなどへの対応が遅れるダイハツ…。
トヨタとのシナジーを最大限に活かし、“日本の軽自動車のガラパゴス化”を未然に防いで欲しいと筆者は強く思います。
ダイハツ 新型 ビーゴのまとめ
一部サイト情報によると、今後発表されるFXというコンセプトカーがビーゴの後継と目されるという噂もありますが、今後ビーゴは派生し、コンパクトSUVとしての、DN TRECK、そして、コンパクトハッチバックとしてのFX Conceptへと別れてゆくのではないか?と筆者は予想します。
このクラスのオフロードSUVにはライバルも多く、オフロードSUVの世界では車両重量が重く、臥体の大きなクルマが一般的ですが、ニッチさを突くダイハツの個性を発揮してうまくブランドの棲み分けに成功して欲しいと思います。
ヘビーデューティーなハイパフォーマンスを発揮する高機能車は他社に任せて、シンプルだけれど、主張のある、ダイハツらしさのあるクルマの登場に筆者は期待しています。