1999年11月1日。それはカーユーザーにとっては衝撃の1日となりました。なぜなら、この日初めて世界に、ハイブリッドカーが登場したからです。
そのクルマこそ、ホンダ インサイト。燃費は当時の量産ガソリン車として世界最高の35km/L(10・15モード)を記録しました。
クルマの歴史、クルマの未来を変えた、ホンダ インサイトですが、2006年7月惜しまれながら販売を終了…。
そのインサイトがいよいよ12年ぶりに復活という情報を編集部はキャッチ。そこで関係先への取材をすすめながらその復活に迫ってみたいと思います。
目次
東京モーターショーでその全貌が明らかに?
どうやらインサイトも2017年10月27日~11月5日まで開催される東京モーターショーでお披露目の予定と噂されています。
そして発売は、2018年2月が有力視されていますが、詳細は未定とのこと…。
世界市場を見据えたPHVとして復活?
2018年以降、ヨーロッパ、北米、中国では、環境問題に対応すべく、様々な規制が厳しくなる予測です。環境規制に際しては、ガソリンエンジン搭載車やディーゼルエンジン搭載車はのみならず、日本のクルマメーカーのお家芸ともいえるハイブリッド車まで規制の対象となる見込み…。
それを見据えて、今回のインサイトの大きな目玉はPHV=プラグイン・ハイブリッド車として復活と噂されています。
既にこのクラスでは、トヨタから、プリウスPHVが発売されていて、国内ではこのクラスのブランドとしては2台目のPHV搭載ということになります…。
尚、世界市場を見据えてのPHVの開発に関しては、ニューヨークモーターショーでクラリティプラグインハイブリッドが開発されており、それを踏襲するクルマとなるのでは?と予想されます。
新型インサイトのPHVの概要とは?
<写真は北米で発売となる予定のクラリティ>
もし仮にクラリティモデルのPHVとなった場合以下のような構成が予測されます。
・アコードやオデッセイで採用されているi-MMD
・フィットで搭載されている直列4気筒1.5リッターアトキンソンサイクルエンジン
との組み合わせ
・総走行可能距離(ガソリン&バッテリー):約531km以上
・EV走行時の走行可能距離:約64km以上
・リチウムイオンバッテリーの容量:17kWh
・満充電できるまでの時間:2.5時間(240V)
「発電用モーターと走行用モーター、ハイブリッド専用エンジンを備える2モーターハイブリッドシステムです。“インテリジェントマルチモードドライブ”の意味で、EVドライブモード、ハイブリッドドライブモード、エンジンドライブモードと呼ばれる3つの走行モードに対応できる仕組みです」とは、関係者の談。
新型インサイトの予想パワートレイン
エンジン種類:直列4気筒DOHC
排気量:1.5L
最高出力:81[110]/ 6,600
最大トルク:134[13.7]/ 5,000
モーター 最高出力:29.4[40]/ 1,313~2,000
最大トルク:180[18.3]/ 0~2,000
トランスミッション:CVT 7速マニュアルモード付
駆動方式:FF、4WD
使用燃料:レギュラー
※[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm
注目のプラットフォームは新型シビックと同型
予定されている、プラットフォームはシビックハッチバックと同型が使用される予定です。
その特色は、以前、シビックハッチバックで述べたので割愛しますが、やはり同じプラットフォームを他ブランドで共有することで、開発費は抑制されると同時に、走行性能や静寂性、耐久性などが確保され、インサイトとしては向上する予定。
更にこのプラットフォームの導入で、新型インサイトは、3ナンバーとして復活することになりそうです。
新型インサイト 予想スペックは?
プラットフォームの変更に伴い、以下のような予想が出ています。
全長:4,500
全幅:1,800
全高:1,420
ホイールベース:2,700
車両重量:1,300
乗車定員:5
※[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
新型インサイトのエクステリア及びインテリアは?
スパイダーショットも撮影されているようですが、現行ではエクステリア、インテリアとも、コンセプトスケッチさえ入手できない状態…。
ということで、やはり東京モーターショーでのデザイン発表を待つ以外になさそうです。
予想される燃費及び価格は?
JC08モードで、40.0km/L z 実燃費は32.0Km/Lではないかと予測されています。
仮にPHVが搭載されないグレードが発売されれば、230万円程度、PHV搭載車は+100万円の330万円程度ではないかと予測されています。
ホンダ 新型 インサイトのまとめ
PHV搭載車モデルが復活のインサイトには登場する予定ですが、これは先ほど少し触れた世界戦略を見据えたうえでの結果といえるでしょう。
更にいえばPHVの開発に関しては今後、ホンダのみならず、既に本格開発に乗り出しているトヨタ、そして、他クルマメーカーにとっても大きな課題。
やはり、今後ハイブリッドも規制の対象となることを視野に入れればPHVの開発、導入は全メーカーにとって必要不可欠。
プリウス、インサイトはその先駆的役割を果たす大きな役割を担っています。
2018年2月頃に発売が有力視されているインサイトがどのような復活劇を果たすのか?編集部も注目してゆきたいと思います。
コメント
新型インサイトは,期待度100%です。理由としては燃費と動力性能やシャーシ剛性ですが,デザインは,FCクラリティを絶賛しているので,FCクラリティと同じでもよいのではないかと思います(エクステリアを類似にしてパワートレインが異なるものでも良いのでは!–今回はもう遅いですが)
HVとPHVと両方を出してほしい。個人的には,HVを気軽に乗りたいです。広報的にはPHVでしょうが,購入側としては,HVでも十分な燃費であり価格も下がる為です。
ちなみに動力性能は,試乗したアコードで実感しています。