クルマ愛好家、そして、クルマ情報をお届けする筆者としては、実に心苦しい、由々しき問題です。そんな最中、日産は、2017年11月28日にサルーンセダンの最高峰であるフーガの一部仕様変更を発表しました。
今後2018年以降には大幅なモデルチェンジも予想とされるのですが、ある意味、社運を賭けた再生への道模索のための一手かと思われます。
このフーガの仕様変更及び、モデルチェンジへの期待などを今回のコラムでは綴ってゆきたいと思います。
目次
日産 フーガ仕様変更が公式発表!
フーガ HYBRID
まずは2017年11月15日に発表されたプレスリリースの内容から!
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:西川廣人)は15日、「フーガ」を仕様向上し、11月28日より全国一斉に発売すると発表しました。
「フーガ」は、発売以降、高い走行性能、ダイナミックかつエレガントなデザイン、全方位の安全性能が、多くのお客さまから好評を得ています。
今回の仕様向上では、遮音ガラスをフロントウインドウガラス、フロントドアガラス、リヤドアガラスに採用することで、静粛性を向上させました。
日産は、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の取り組みのもと、クルマの「電動化」、「知能化」に向けた技術開発を進めています。地球温暖化やエネルギー問題、交通事故や渋滞など、クルマが関与する社会課題の解決を目指すとともに、クルマと人々の体験をよりワクワクするものへと進化させていきたいと考えています。「フーガ」は、この「ニッサン インテリジェント モビリティ」を具現化する、数々の先進技術や全方位の運転支援システムを搭載しているモデルです。
<出典:日産自動車 ニュースルーム>
今回の仕様変更の大きなポイントは“遮音ガラスをフロントウインドウガラス、フロントドアガラス、リヤドアガラスに採用することでの、静粛性の向上”!
日産車は「“本質的な走り”の追求」がその特徴といえ、操作性や、居住性は二の次とするクルマも多く、例えば、日産を支えてきたスカイラインにしても、そのポテンシャルは抜群で豪快な走りは実現できても、かなり運転し辛いという印象を筆者はおぼえました。
フーガというサルーンクーペもやはりライバルであるレクサス各車やトヨタのクラウンと比較して、走りそのものが引け劣ることはないのですが、快適性、居住性という側面からは多少、オーナーユーザーの方から多少厳しい評価を受けていたようで、まず、この改善に一番最初に取り組んだといえるでしょう。
これからのフーガはどう進化する?
当初2017年10月にフーガはフルモデルチェンジに至ると予想されていました。
しかし、ここに至って、仕様変更に留まったことは、やはり様々な車内事情に起因すると想定されます。表面化した不祥事がこのクルマの開発を遅らせているのかも知れません。
では、インフィニティQ80をベースとしたクルマは、どのようなモデルチェンジ後のフーガが、どのようなクルマとして市販化されるのか?
予想してゆきたいと思います。
新型 フーガのパワートレインは3タイプ
種類:V型6気筒ハイブリッド
排気量:3,498cc
エンジン最高出力:306PS/6,800rpm
エンジン最大トルク:350Nm/5,000rpm
モーター型式:HM34
モーター最高出力:68PS
モーター最大トルク:290Nm
種類:V型6気筒
排気量:2,998cc
最高出力:400PS/6,400rpm
最大トルク:400Nm/1,600-5,200rpm
種類:直列4気筒
排気量:1,991cc
最高出力:211PS/5,500rpm
最大トルク:350Nm/1,250-3,500rpm
これが予想されるパワートレインで、最大の“売り”はV35HRのV型6気筒ハイブリッド!
走りの日産のまさに免許皆伝、専売特許!
新型 フーガのエクステリアデザインは?
写真はインフィニティのエンブレムになっていますが、勿論、フーガへと変更になるでしょう。
ヒップフォルムもかなりシャープで、翼のように配置されたテールランプが印象的です。
もし仮に、このスケッチが実現されるならば高級サルーンセダンとしては実に珍しいリア、フロントドアが観音開きになり、今までのコンセプトから大きく離れることになりますが、果たして実現されるかどうか?
新型 フーガのインテリアデザイン?
今までのフーガと比較すればかなり、ボディが低く、カラーリングも、白と黒を基調とし、かなりこれまでのイメージが一新させるもよう。
高級サルーンクーペというよりも、かなりスポーティーなセダンへと変貌を遂げそうです!
全長:4,980mm
全幅:1,890mm
全高:1,450mm
ホイールベース:2,900mm
日産 新型 フーガのまとめ
2018年以降、フーガがどう進化を遂げるのか?
質感、高級感、室内居住空間の広さ、高い走行性能…。
海外市場で成功したクルマの“移植”がトレンドではありますが、やはり、日本市場をきちんと理解把握したユーザーニーズを満たすクルマとしての進化が待たれます。
さてどのような進化を見せるか?注目です!