このところ、検査に関する不祥事の発覚で、その姿勢を厳しく追及されている日産…。
筆者は、日本のクルマ草創期から、歴史に名を残す様々なクルマを輩出してきただけに、この事実を残念に思うのですが…。
やはり、「技術の日産」として君臨し続けてきたこの会社には、矜持をもってクルマ創りに挑んで欲しいですし、これからも、個性のある日産らしいクルマの開発に挑んで欲しいと心からエールを送りたいと思います。
それはさておき、クロスオーバーSUVと、スポーツクーペの融合をさせたような、日産ならではの様々な工夫が施されてきたジュークがこの度モデルチェンジとなり、2017年東京モーターショーにて発表されることになったもよう。
このクルマの情報について今回は取り上げてゆきたいと思います。
目次
新型ジュークのコンセプトモデルは?
一体どんなクルマが東京モーターショーで発表されるのか?
いろいろな情報が錯そうしているのですが…。筆者は、2015年ドイツフランクフルトモーターショーで発売された、グリップスのコンセプトモデルが新型ジュークとして進化するのではないかとの予想を支持したいと思います。
新型 ジューク 予想スペック
全長:4100mm
全幅:1890mm
全高:1500mm
ホイールベース:2580mm
直列3気筒DOHC1.2Lエンジン 「HR12DE」(発電用)
最高出力:79ps/5,400rpm
モーターはリーフと同様のモデルを採用する。
原動機
型式:EM57
モーター定格出力:70kW
最高出力:80kW (109PS)/3008〜10000rpm
最大トルク:254N・m(25.9kgf・m)/0〜3008rpm
新型 ジュークはEV車なのか?果たして・・・
発表されている仕様から伺い知れるのは…。
新型ジュークはリーフの成功を受け、EV車として発売されるのではないか?という見方もありましたが、そうではなく、今日産の売り出し中の技術である、e-POWER搭載のハイブリッドクーペ仕様のSUVということになるでしょう。
e-POWERを簡単におさらいすると…。
駆動用小型バッテリーをシート下に搭載し必要に応じて発電専用ガソリンエンジンで充電する仕組み…。既に多くの日産車に取り入れられ、使用としては「NOTE」と同じ仕様になるとみられます。
Range Extender=航続距離延長装置を搭載し、航続距離の延長も!
レンジエクステンダーとは、電気自動車(EV)に発電専用のエンジンを搭載することにより、 航続距離を延ばすための装置です。
ハイブリッドカーがエンジンとモーターを使い分けながら走行するのに対して、 レンジエクステンダーEVで車両の駆動に用いるのはモーターのみ。
エンジンはあくまでもバッテリーを充電するためのみに使われます!
となると、PHVに近い独自のEV+ハイブリッドの融合ということ…。
スケッチ通りのクルマなら個性的なエクステリアになる!
こちらエクステリアのイメージCGですが…。
もし、この通りのクルマの登場となれば、極めて個性の強い新世代のコンパクトクロスオーバーSUVの登場と言えるでしょう!
フロントドアはガルウイングで、リアは観音開き。大きなホイールベースに大型タイヤの装着。近未来型の他社にないクルマの登場となります。
スケッチ通りのクルマならインテリアもかなり斬新!
こちらはインテリアのイメージCG…。
スピードメーターがかなりデフォルトされたインパネに、まるでMT車を彷彿させるシフトレバー。コックピットはSUVカーではなく、まるでラリー仕様のスポーツカーの様相を呈しています。
FFなのに、センターバーか貫通していて、シートは4分割…。
あまり機能的とは思えませんが、果たしてどんなクルマがお目見えするのか?
モデルチェンジ情報をもとに新型ジュークを予想すると?
確かにエクスエリアやインテリアはゴージャス!航行距離の延長も目を見張るものがある!一見、先進的かつ斬新なクルマの登場といえそうなのですが…。
コンパクトSUVに必要なのは、出力…。残念ながら、最高出力:79ps/5,400rpm、最大トルク:10.1kgm/3,600-5,200rpmでは明らかに非力…。
タフなオフロードでの力強い走りは期待できず、クロスオーバーSUVというよりも、“街乗りに適したスポーティーな匂いのするクーペ”というレベルにとどまったような気がします。
SUVである以上は、悪路やオフロードを力強く駆け抜けるだけのパワーが必要ですが、あまりに航続距離の延長にのみ重点化した、ややか弱い、ひ弱なSUVという印象は免れません。
エクステリア、インテリアにかなり個性があるだけに、走り本来の走行性能とのギャップがあまりに強い気がしてならないのですが…。
新型 ジュークの燃費・価格・販売日は?
e-Powerの恩恵で、JC08モード燃費:30.0km/L
価格は290万円〜320万円ではないかと予想されています。
東京モーターショー以降、すぐに市販モデルが発売になり、2017年11月~という予想もありますが、詳細は不明です。
日産 新型 ジュークのまとめ
e-Power、Range Extenderの採用により、燃費効率の向上、環境適合への挑戦は果たしましたが…。先に述べたパワートレインの出力に関してが課題でしょう。
更にデザインは斬新だけれど、果たして実用性が伴っているのか?
情報がまだあまり整理されていないなか、東京モーターショーで、どんな姿を現してくれるのか?
筆者は期待したいと思います…。