レガシィ アウトバック(LEGACY OUTBACK )は、SUBARUが製造・販売するレガシィの派生車種です。レガシィツーリングワゴンをベースに最低地上高を200mmにしたステーションワゴンとSUVの中間の自動車(クロスオーバーSUV)なのであり、昨日(2017年9月4日)の発表によると、レガシィ全車種の中でマイナーチェンジが施されるのは、このアウトバックと、セダン型のB4に限定されることとなりました。
そのマイナーチェンジどのように施されるのかについて、編集部が関係先に総力取材。
その全貌についてまとめたいと思います。
目次
なぜアウトバックとB4のみのマイナーチェンジなの?
背景には、北米マーケットの事情があります。北米ではワゴン人気が低迷し、ツーリングワゴンを発売しても売れる見込みが立たないとされていて、ならばレガシィはB4とアウトバックの2モデルに絞り、ワゴン人気の高い日本用にひとまわり小さいレヴォーグを開発し投入しようというのが戦略だとのこと…。
アウトバックのマイナーチェンジに関する変更点【安全性能】
続いてはアウトバックのマイナーチェンジに関する変更点を紹介していきます。
既搭載の「EyeSight(ver.3)」は新たに後退時自動ブレーキシステムを追加
もはや自動ブレーキは当たり前の存在になりましたが、SUBARUは四半世紀も前に着目。「アイサイト」の開発を1989年にスタートさせ、試行錯誤を繰り返しながら、その技術に磨きをかけてきました。
ドライバーの目となるステレオカメラは、前方のクルマだけではなく、ガードレールや自転車、歩行者なども認識。交通事故が起きそうになると、自動でブレーキをかけて衝突の被害を減らします。
全車速追従機能付クルーズコントロール
車速域は0~約120km/hに拡大。これまでは高速巡航時のみ機能していたクルーズコントロールは、街中でも渋滞でも、高速でも対応可能となりました。
フロント&サイドビューモニターとアダプティブドライビングビームで構成された「アイサイトセイフティプラス」を新採用
アウトバックのマイナーチェンジに関する変更点【走行性】
・サスペンションのチューニング変更や電動パワーステアリングの改良
・ブレーキブースターの特性変更
・エンジンは部品軽量化・フリクション低減・制御最適化
・リニアトロニックはチェーンのショートピッチ化や再キックダウン制御
・マニュアルモード時7段変速の採用
これらによって燃費性能を向上し、全車「平成27年度燃費基準+10%」を達成しました。
アウトバックのマイナーチェンジに関する変更点【エクステリア】
外観はLEDハイ&ローランプ・フロントグリル・バンパー(フロント・リアとも)・フロントフォグカバー・18インチアルミホイール(「B4 Limited」のみ)・LEDサイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー(ターンインジケーター付)を新デザインに変更し、フロントフォグランプをLED化。ボディカラーは「ラピスブルー・パール」を廃止し、赤系は「ヴェネチアンレッド・パール」に替わって「クリムゾンレッド・パール(オプションカラー)」を設定し、6色に整理しました!
アウトバックのマイナーチェンジに関する変更点【インテリア】
内装はセンターパネルと本革巻ステアリングホイール(ステアリングヒーター付)を新デザインに変更し、従来はディーラー装着オプションだったオーディオリモートコントロールスイッチを標準装備しました。また、オートドアロック・アンロック機能とUSB電源(リア2)を追加し、各種操作系表示の視認性を向上したといえるのではないでしょうか?
関係者によるドライビングインプレッション
以下、実際にハンドルを握った自動車評論家Oさんによるコメントです!
専門家推奨のモデルチェンジ後の注目点
スバル伝統の水平対向4 気筒エンジンを搭載。ブラック塗装+切削光輝加工を施した18インチホイールや、メーター周りのLEDリング照明、ステアリングホイールやシフトノブに高触感の本革巻を採用するなど、差別化を図ることでスポーティーかつラグジュアリー感を演出したLimited モデルも用意されている点など…。
野性的なイメージにエレガントでホスピタリティも意識したアウトバックの進化が愉しめます。
モデルチェンジ後の主要諸元【燃費・価格】
車両本体価格:¥3,132,000(消費税込)
全長 x 全幅 x 全高(mm):4,815 x 1,840 x 1,605
車両重量:1,570kg
定員:5人
エンジン:水平対向4気筒2.5リッターDOHC16バルブ AVCS
総排気量:2,498cc
最高出力:129kW(175ps)5,800rpm
最大トルク:235Nm(24.0kgm)/4,000rpm
JC08 モード燃費:14.6㎞/L
駆動方式:AWD
スバル新型レガシィアウトバックのまとめ
B4そしてアウトバックに集約されたモデルチェンジはスバルの力を分散させず、今後期待が高まる北米市場での更なる躍進への願いが込められた、集中のマイナーチェンジと言えるのではないでしょうか?
スバルの自負する走行性を更に高め、ドライブのファンを更に高めたことに、関係者も自信をのぞかせています。
当然、国内のスバルファンの期待を裏切ることもなく、無事、マイナーチェンジに漕ぎつけた関係者の尽力はきっと実ることと編集部も期待一杯です。