長くユーノスロードスターを愛してきた、コンパチブルカーファンの筆者にとって嬉しいニュースが舞い込んできました!1998年の販売終了から約20年の月日を経て、2018年に復活するのでは?というニュースです。
早速関係先への取材を試みながら、コラム執筆を進めたいと思うのですが…。
正直、まだまだ先のことなので手元に届いた情報は然程多くはありませんが、可能な限り知り得た情報をお届けしたいと思います。
目次
思い出の初代カプチーノ!
コンパチブルカーの魅力は自然の景色をグラスレスで体感でき、風や匂いを感じながらドライブを楽しむことが出来ること。
660CCという小型なエンジンを搭載しながら、然程非力さを感じず、更に加速性も抜群でした。リミッターを切った仕様にアレンジされていたので、高速走行では驚くようなスピードが出たことも鮮明に記憶しています。
意外とボディサイズも大きく、取り回しは楽ではなかったですし、ノーズが長く、左前方をぶつけないかとひやひやしたことも記憶に残っています。
さて20年ぶりの復活でどのようなクルマとしてよみがえるのか?愉しみで仕方りません。
新型 カプチーノ 予想されるパワートレインのスペックは?
新型「カプチーノ」に搭載される予定パワートレインは、660cc直列3気筒DOHCターボエンジン(R06A型)と予想されています。
最高出力:64ps/6,000rpm
最大トルク:10.2kgm/3,200rpm
トランスミッション:5MTまたは5AGS
駆動方式 4WD
ちなみに予想ボディサイズは…
全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1200mm
かつて20年前にカプチーノに試乗したイメージではさほど、出力やトルクに力強さを感じるものではありませんでしたが、爽快な、颯爽としたスマートでスムースな加速が強く印象に残っています。
果たして新型カプチーノがどれだけこの走りを再現してくれるのか注目です。
特筆すべきは、トランスミッション!
トランスミッションは5MTと5AGSとの噂ですが、AGSって一体どんなものなのでしょうか?
AGS(オートギヤシフト)は、MTをベースにクラッチおよびシフト操作を自動で行う電動油圧式アクチュエーターを採用した新開発のトランスミッションで、一般的にはAMT(Automated Manual Transmission)とよばれるトランスミッションです。
Auto Gear Shift(オートギヤシフト)」の特長
・クラッチ操作/シフト操作が不要で、オートマチック限定免許で運転が可能。
・通常AMTに装備されていない、駐車時やエンジン始動時に使用するPレンジや、クリープ機能を採用。
<出典:スズキ公式サイト>
簡単に言えばマニュアルとATの融合なのですが、AT限定免許でも運転できる操作が簡単なセミATという感じでしょうか?
クラッチ操作の不用なセミオートマ車は筆者も以前、スバルのレガシーで体感したことがありますが、正直、かなり操作性に戸惑い、満足にクルマを走らせることが出来ませんでしたが、新型カプチーノに搭載されるトランスミッションはその心配もなく、女性や運転経験の少ないドライバーにも、簡単に操作できる仕様になっているといえるのではないでしょうか?
新型 カプチーノ 予想される安全装備
予想される安全装備は以下の通りです。
・デュアルセンサーブレーキサポート
搭載された2つのセンサーが前方の車・障害物・歩行者などを検知。
衝突の危険が迫った際には、ブザー音やディスプレイにて警告
ドライバーがブレーキを踏んだら、ブレーキ力のアシストを行う。
万が一ブレーキが踏まれないで衝突の危険があると判断したときには、自動的にブレーキ制御が入って危険回避または軽減を実行。
誤発進抑制機能
停止または10キロ以下で走行中、前方に障害物を感知した状態で急アクセル操作があった場合はエンジン出力制御・急発進・急加速を抑制。
ブザー音やディスプレイで警告して注意を促す。
車線逸脱警報機能
運転手がウィンカー操作しない状態で、車線逸脱の危険がある場合はブザーとディスプレイで知らせてくれる
ふらつき警報機能
約60km/h~約100km/hで走行中にふらつきを感知して、ドライバーにディスプレイとブザー音で警告
ハイビームアシスト機能
機能をオンにした状態で、約30km/h以上で走行中にハイビーム・ロービームの自動切換えをサポート。
<https://carbikenews.xyz/cappuccino/>
スズキ 新型 カプチーノの燃費・価格・発売日は?
燃費は、JC08燃費:22.0km/l
予想販売価格は¥180万円代~
発売日は2018年以降と、予測されています。
コンパチブルカーの未来は?
エクステリア、インテリアなど詳細情報は未だ発表になっておらず、現段階では様々な情報が未定…。ということで筆者なりにコンパチブルカーの未来を予想してみたいと思います。
コンパチブルカーのほとんどが2シーターで、ラッゲージスペースがほとんどなく、極めて機能的には、使い勝手の悪いクルマで、決して、ファミリーユースや大人数でのレジャーユースに便利なクルマとはいえません。
しかし、先にも述べたとおり、颯爽とした走りを肌でダイレクトに感じることができ、とにかく体感できるスピード感は、天井やドアグラスのあるクルマなど非にならない!本当に“自然”を感じながらドライブを満喫したいというドライバーにはもって来いのクルマ。
ただ、やはり何台かコンパチブルカーを乗り継いで実感したのは、時に冷っとする瞬間や困ったなと思う瞬間が多分にあるということ…。突然の雨や、強風に、身体がずぶぬれになったり、高速走行中に、突然、横から突飛物が舞い込んで来たり。ホローや、グラス窓の装着に時間がかかる点は、改善して欲しいところ。
今後、コンパチブルカーが市民権を得て、多くのカーファンの支持を得るためにはこうした機能の改善も必要。更にだいたいボディが軽量化されているため、ある程度のスピード以上になると身体やクルマがもっていかれそうになるという経験をした人も多いと思います。
従ってプラットフォームの剛柔性の改善やシャーシの強靭化、ボディのある程度の重量も必要ではないか?と…。
この辺りの改善が為されれば、コンパチブルカーの未来も拓けてくるのではないでしょうか?
スズキ 新型 カプチーノへの期待!
個性のあるフォルム、ドライブの楽しさを体感できそうな、軽コンパチブルカーの復活は待ち遠しい限りですが、やはり、以下の点の配慮が必要かと思われます。
・安全性を重視した機能改善
・プラットフォームやシャーシなど走りを支えるベーシックな部分の強化
・安全装備の充実
安全装備の充実に関してはその努力が見られますが、その他2点をどのように改善し、まとめてゆくのか?話題や注目を集めて、売れなくて、また市場から消えてゆくということなどないような、復活劇を果たしてほしいもの…。
しかし、関係先や評論家各氏、自動車雑誌の編集者の皆さんそして、一般のカーユーザーからもスズキに対する評価は非常に高いものがあります。
技術の粋を結集して、是非、カプチーノが素晴らしいクルマとして復活することに筆者は大いなる期待を抱きたいと強く思います。