「いつかはクラウン…。」日本の多くの国民が羨望と憧憬を重ねた国内最高峰セダンといえばこのトヨタ、クラウン…。そのクラウンのモデルチェンジに関する情報を編集部がキャッチしましたので、早速、関係先への取材を試みて、その情報を公開してゆきたいと思います。
詳細は、2017年10月27日(金)~11月5日(日)に開催される第45回東京モーターショー以降になる予定だそうなので、今、公表となっている情報を整理してお伝えしたいと思います。
目次
クラウンの歴史とは?
今回のモデルチェンジで15代目となるクラウンですが、さらに、ハイブリッドモデルの他に3.5Lターボガソリンエンジンを搭載するスポーツグレード「TGR クラウン」もラインナップに加わるという噂もあります。そこに関しては未だ不明です。
ただ、いつの時代も高級セダンの先端を行くクルマとして、日本のクルマ業界を引っ張ってきたのはこのクラウンであるといっても過言ではないでしょう。
トヨタ新型クラウン モデルチェンジの概要とは?
・デザインに関してはキープコンセプトで然程変更はなし
・プラットフォームにTNGAを採用
・パワートレインは2.0リッター直4ターボ(ガソリン仕様)2.5リッター直4+モーター(ハイブリッド仕様)の2つがメインで、さらにマジェスタ専用に、3.5リッターV6ハイブリッドが搭載される予定
・安全技術は、「Toyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)」に加えて、衝突の回避や衝突時の被害軽減をサポートする「プリクラッシュセーフティシステム」に操舵回避機能が追加される予定
トヨタ新型クラウン エクステリアは多少変更か?
こちら既に一部の関係者の間に流れたティザーイメージですが、キープコンセプトと言われる割には流麗な感じが高まり、BMWやアウディのような欧州車の雰囲気も漂う感じがします。果たしてどのような進化を遂げるのかには注目してゆきたいものです。
プラットフォームに採用されるTNGAとは?
既にこのコラムにおいてTNGAの説明はなされているので割愛しますが、背景にはそういった事情が含まれているようです。
尚、新型クラウンにはTNGA開発の、「GA-Lプラットフォーム」を搭載の予定。高剛性化、軽量化、低重心を実現し、操作性、乗り心地、安全性の向上とデザインの質感向上にも寄与することが予想されています。
注目のパワートレインは?
出力:235ps
トルク:35.7kgm
エンジン出力/トルク:178ps/22.5kgm
モーター出力/トルク:120ps/20.6kgm
システム出力:298ps
メーカー燃費:30km/L
写真は公開されていませんが、ハイブリッドモデルは30km/Lになるとの予想が…。このクラスの大型セダンは「ガソリ垂れ流し」のイメージが強いだけに、
新開発のエンジンがどれだけ走りを愉しませてくれて、更に燃費効率を高めることが出来るのか?期待が高まります。
プリクラッシュセーフティシステムとは?
クルマが危険を予知して衝突の回避支援 あるいは衝突の被害を軽減するシステムで、進路上の先行車などと衝突する可能性が高いと判断した場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報。ブレーキ操作があった場合、プリクラッシュブレーキアシストを作動させ制動力を高めます。
衝突不可避の場合、プリクラッシュブレーキを作動させ衝突速度を低減。衝突の回避を支援、あるいは衝突被害を軽減します。
<出典:https://toyota.jp/anzen_anshin/gijyutu/15/>
トヨタ新型クラウン 発売時期と価格は?
発売時期は、2018年1月もしくは2月との情報…。
価格は
・クラウンアスリート:400~420万円(現行型396万)
・クラウンハイブリッド:580~600万円
マジェスタの投入は未定とのことです
トヨタ新型クラウンのまとめ
概要として関係先から入手した情報によると、デザインはキープコンセプトとのことですが、関係者の皆さんはかなり欧州市場を意識し、日本のクルマファンの皆さんに、欧州車以上のクルマとしてクラウンを位置付けてもらいたいという意向が強いようです。
というのも、やはり、メルセデスやBMWの進出や自社ブランドであるレクサスの台頭もあり、クラウンがやや押され気味にあるのは事実…。
しかしながら筆者の個人的な思いとしては、日本車特有のデザインや質感、非常にきめの細かい製造への拘りなど、大味なクラウンではなく、繊細かつ大胆なクラウンへと進化、変貌して欲しいです…。
「日本の社長の皆さんはクラウンに乗ろう!」そんな掛け声に呼応出来るクルマであってほしいと、そう思うのです。